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ハムスター

【贋怪談徒然日記(2460)】

★某月某日

平日冬、シーズンオフのキャンプ場を貸し切りにした。

霧雨の海辺、松林の切れ目にテントを張った。

中に座って前室で夕飯を炊いてると、後ろで、かしょかしょかしょかしょ…と音がする。床とグランドシートの間あたり。

鼠かね、と思って物を投げると鳴り止む。

それでも、10分するとまたかしょかしょ…その繰り返し。

この警戒心の無さは鼠じゃねえな、とビビり出した。

酒飲んで気分が乗ったタイミングで来るのでタチが悪い。

夜も更けて角瓶が空く頃にやっと閃いた。

そういえば、近くでアカテガニがいたな、大きさといい間違いない。

アルコールも手伝って、絶対捕まえてやろう、って思ったわけ。

鳴った瞬間に床のシート越しに掴もうと。

かしょかしょかしょ、掴んだ、完全に「子供の手」だったわ。

薄いシート越しに妙に暖かいの。

スッと引込んでったけどね。

Kさんからの投稿。

★某月某日

俺が四歳の時、10歳年上の兄が時々庭で歌を歌いながらゴンゴンと何かを叩いているのに気付いた。

前々から気になっていたのである日、窓ガラス越しにそっと覗いてみると、大きな金槌で、猫の足を潰していた。

俺はそんな兄がすごく怖かったから、毎晩母親と一緒に寝ていた。

ある晩フト目を覚ますと、兄が母の顔をじっと覗き込みクスクス笑っていた。

俺はますますそんな兄が嫌いになっていった。

怖かったのかもしれない。

5歳の誕生日に、父からハムスターを買って貰った。

俺は毎日ハムスターと遊ぶのが本当に楽しみだった。

ある休日の日、兄と二人で過ごさなければいけなかった。

母が用意してくれたご飯を食べていると、兄がクスクスクスクスと笑っている。

俺も何故か可笑しくなってクスクス笑ってみると、兄はひどく嬉しそうな顔をして笑った。

すると突然兄は俺の目の前で口を大きく開き舌を大きく前へと突き出した。

舌の上にはぐちゃぐちゃになったハムスターが乗っていた。

そこから前後の記憶が定かではないが、余りの恐怖で失禁した事は覚えている。

それから一年半年後兄は失踪した。

以後16年間何の音沙汰もない。

Iさんからの投稿。

★某月某日

白黒はっきりさせた言説は受けがいいが、知識が深く濃くなるにつれ物事がそう単純に割りきれるものでもないことが分かり、簡単に何かを断定するような事は言えなくなる。

例えば「俺オタクなんですよ」と公言する方と「オタクって言っても…」と少しモニョる方…どっちが本当のオタクっぽいかというと!?

Mさんからの投稿。