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シネマ『ジャッキー ファースト・レディ 最後の使命』

JFKの暗殺を描いた映画は多々ある。

一番記憶に新しいのは『バークレイ』

それはケネディ夫妻にスポットを当てるのではなく

その日、この事件に巻込まれた人々を描いたもの。

あの衝撃的な映像を撮影してしまった人、

ケネディーが運び込まれた病院の医師・看護師たちを取り上げた。

『ジャッキー』は夫人に視点を当てて

亡き夫が歴史的な人物として人々にどのように記憶されるべきかを方向づけるための戦いを描いている。

ナタリー・ポートマンがジャクリーヌを見事に再現している。

(あらすじ)

1963年11月22日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件により、

ジャクリーヌ・ケネディの人生は一変した。

彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。

葬儀の執り仕切り、代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への立ち会い、

ホワイトハウスからの退去など、するべきことは山積している。

そんな中、何よりも彼女の心を占めたのは、事件の直後から夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。

夫が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない、

そう決意したジャッキーが葬儀までの4日間に取った行動が、最愛の夫を伝説にする。

https://www.youtube.com/watch?v=daCSoUsjLC8

『バークレイ』にも描かれていたが、大統領の死が確定されると

その場で即座にジョンソン副大統領の大統領就任宣誓式が執り行われた。

1分でも大統領不在時間を作りたくないアメリカ事情が如実に出ている。

夫の鮮血がついたままの服で宣誓式に立ち会ったジャクリーヌの気持ちを

思い遣って悲しくなった。

彼女は犯人の行為を見せつけるために敢えて服を着替えずマスコミの前にも登場。

就任宣誓が終わると夫に付いてたSPたちがジョンソンに移動した。

ファーストレディとしてダラスに降り立ったジャクリーヌは

ただのケネディ夫人として夫の棺と共に帰る。

その一連の残酷で非情なシーンはとても印象に残っている。

だから『ジャッキー』ではそういったことがフラッシュバックしてきて

開始30分足らずで目が潤んできてしまった。

ところで 映画の中でもジャッキーが質問しているか、

ジェームス・ガーフィールドを知っているか?

イリアム・マッキンリーを知っているか?

この二人を誰も知らなかったが、アメリカ大統領は在任中に4人が暗殺されている。

リンカーンは世界史で習うから誰もが知っている。

そしてケネディーも映像が残っているし、誰もが知っている。

私が驚いたのは、夫が暗殺された夫人とその家族が経済的に困窮したということ。

大統領職を任期満満了すれば莫大な年金が保証されているのに、

道半ばで暗殺された大統領の家族にはなんの経済的保証もない?!

リンカーン夫人はホワイトハウスで使ってた家具類を売って生活費にあてていたものの

最後は貧困の中で亡くなった。

だからジャクリーヌも家具類を売って子供たちの学費にしないといけないと言ってる。

彼女がオナシスと再婚したのは経済的事情だったのか???

ともかくも、『バークレイ』と共に心に残る映画になった。

原題:JACKIE

製作国:USA

日本公開日:2017-3-31

@シネ・リーブル神戸