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中学校における英語教育について論じる

…訳ではない、という訳でもないかもしれない。

下の子の中学校では今日が始業式で、下の子は今日から最高学年である。

下の子が、2年生の3学期の終わりに、春休みの宿題として「バッチリプリント」という小冊子を中学校から持って帰り、今日、提出のため中学校に持っていったが、その中の問題。

「次のような場合、英語ではどう言いますか。 ____ に適する語を書きなさい。

『もし雨なら。』と言いたいとき。

____ ____ rainy, we will play volleyball at the gym.」

下の子の2年生の時の英語の教科書より、Paulくんが剣道少女の久美ちゃんを誘う場面。

Paul : Are you free on Saturday?

Kumi : Yes. Whats up?

P : If its clear, lets play baseball.

K : Why not? I love baseball.

P : If it rains, lets play table tennis in the gym.

K : Good idea.

P : And bring your lunch.

Paulくん、お兄さんが車いすバスケの選手で自身もスポーツが好き、という設定なのだが、宿題と小テストの存在を忘れていることを卓球少女のMeiling(美玲)ちゃんに指摘されて「あちゃー!」となってしまう場面もある。彼が週末の宿題を無事済ませることができたのかが気になる場面である…が。

この場面では、文末が「in the gym」となっているのだが?

わざわざ「もし雨なら。」と断る、ということは、晴天なら屋外で競技を行う、ということではないか?

「もし雨なら。」、雨の降りこまない体育館「内」で競技を行う、ということではないか?

そうであるとすれば、「at the gym」より「in the gym」の方がより適切なのではないか?

「バッチリプリント」を作成したのは、倉敷市教育委員会、ということになっている。

市教委に問い合わせたところ、「来春配付分から『in the gym』に差し替えます」とのことだった。

市教委からすれば、この問題の主眼は上記の教科書中の「If it rains」を「If its rainy」と書き換えられるかどうかであって、

「『at the gym』じゃろーが『in the gym』じゃろーが、そがーな細けぇことやこぉどーでもえかろーが」

かもしれない。

この「バッチリプリント」、先の問題以外は市教委には問い合わせなかったが、他にも、細かいところが目について気になる箇所が、少なからずある。

例えば、

「次の英文の意味を日本語で書きなさい。 Ayers Rock looks like a mountain.」

という問題も、「Ayers Rock」と「Uluru」を併記すべきだろう(2016/12/9参照)。

多分、この「バッチリプリント」、「教育再生」を掲げる現知事が「全国学テの順位を上げるために、児童・生徒に春休みにも宿題をさせろ」と県内の各教委にハッパをかけ、市教委が突貫工事で作ったものなのだろう。

突貫工事で作ったものだから、ミスとは言えないが細かい不都合があちこちに残ったままなのだろう。

そして、「教育再生」を掲げる現知事が次々と県内の各教委にハッパをかけるものだから、細かい不都合の見直しをすることができないまま、毎年同じものが配付されているのだろう。

それを考えれば、市教委を責めることはできないのだが…

残念ながら、必ずしも「バッチリ」とは言えないプリントだよなぁ、と思う。

これで「教育再生」がはかれるのか、それ以前に、そもそも「教育再生」とは何なのか、疑問である。