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PとJの輪舞曲(ロンド)7

「なんだ?坊主お前、誰だ?」葬儀会場の入口で勝手に入っていいのか迷っていた暁は黒服の強面の男に声を掛けられおっかなびっくり名乗った「あ、あのっ、市ヶ谷暁です。ぼ、僕、幼稚園の時、お巡りさんに、助けてもらって…」それで花を贈りたいのだと言ったら強面の男は目に涙を浮かべて暁の頭を撫でた「そうか、いい子だな、坊主」顔は恐いけどいい人みたいだな暁が花を供えて手を合わせていると制服の警察官が一人やって来た「先輩に、ご焼香させて下さい」そう言って手を合わせてお巡りさんの奥さんに挨拶して帰って行った暁が後で両親にその話をした所二人とも真っ青になった暁が大きなお寺と思っていた葬儀会場は実は泣く子も黙る極道の親分の自宅だったのだ*****「お帰り〜、サトちゃん」「また、来たのかよ、臣…」アパートに帰った暁は相も変わらず能天気な臣に少々イラついた「よっぽど暇なんだな?」幾つも所有してる物件の管理はどうしてるんだ?「え〜っ?今持ってるアパートは、ここだけだよ〜?」サトちゃんが住んでない物件なんか持ってたって仕方無いじゃ〜ん?「は?」「サトちゃん、まさか、今まで偶然、俺がオーナーの物件に住んでた\xA4

隼廚辰討拭€廛汽箸舛磴鵑⓰絜単曚靴進ž錣魏兇ⓖ磴辰討燭鵑世茵崘磴辰討拭¤い舛い繊€廚修鵑淵灰鵐咼砲琶枦槪鯒磴Δ茲Δ傍し擇貿磴┐襯皀鵑\xAB!?「サトちゃんの傍に居るためなら俺、マンションだろうが、お城だろうが、何でも買うよ?」*****「あら!お帰り、暁」「ただいま、母さん」週末暁は久しぶりに実家に帰った「え〜!お兄ちゃん、どうしたの?」「さてはお兄、ホームシック?」大学の時に家を出てから長い休み以外は滅多に帰省しない暁の突然の帰宅に妹達が訝しんだ「お前達が、そんな風に五月蝿いから、滅多に帰らないんだよ」暁は二人のおでこを順番に小突いた「こらあ〜、年頃の女の子を、小突かないでよ〜ぉ」「女の子…って、年齢的に厳しくない?」声を揃えて文句を言う妹たちに呆れるように言い返す妹達と言っても実は二人とも暁と同い年三つ子の兄妹なのだ「女の子は、幾つになっても、女の子なの!!」「あ〜、はいはい。若い女の子と、年頃の女の子と、昔の女の子だっけ?」「そうよ!ちゃんと、覚えてるじゃない」いやそれはそれで失礼なんじゃないかと思うのだが…苦笑いしながらリビングに足を踏み入れると何やらテーブルに広

げられていた「何だこれ?」「デジカメのデータを、プリントアウトしたのよ」暁達が子供の頃の写真だ「どうして、急に?」「ノンのお嫁入りに、アルバムを持たせようと思ったのよ」母親が懐かしげに写真を手に取った望(のぞみ)は2ヶ月後高校生の時からの彼氏と結婚する「一番下のノンが、一番先に、結婚するなんてねえ、お兄ぃ?」『真ん中』のココがクスクス笑いながら「てっきり、『一番上』のお兄が、最初にお嫁に行くと、思ってたのにねぇ?」と言った「はあ!?おい、心(ココ)?日本語、おかしくないか?」俺が嫁!?まさか臣の阿呆がウチに来た訳じゃ無いよな?異常なまでの執着心を見てあいつから逃れたくて実家に帰ったのに「だって、ちっちゃい頃、お兄が一番、男の子にモテてたもんねぇ?」「うん、幼稚園の頃は、お兄ちゃん、ボーイフレンドいたもんねぇ」「ちよっ…!?何の話だよ?」「あら、お兄ちゃん?オミくんを、覚えてないの?」「オミ?」つづく